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やさしさの問題だ 

今回の震災で様々な報道がなされているが、こういうときは人間としての優しさの本質が問われるときだ。
いくら、体に影響のないレベルだとテレビやラジオで訴えかけても、ミネラルをーターを買い占めに走ったり、乾電池が不足していると聞くと我先にと必要以上のものを買いあさる。
一緒にがんばりましょうといいながら、義援金は出すが自分の水や乾電池は買い占めて確保する。
つまり、結局は金で解決するわけだ。

あきれたことにこういうことは東京など比較的震源に近い場所ばかりかと思えば実際はそうではない。
うちの事務所にほど近い(ここは震災の影響は全くなかった京都だ)AEONグループの水売り場でも同じ現象が起こっている。
水売り場には1本も残っていないし、カップ麺売り場の棚もほとんど空。お米も普段に比べて少ない状態だ。

買い占める必要などないし、買い占めは本当に困っている人々の生活を余計に困らせることになると、あれだけテレビやラジオで言っているにもかかわらずだ。

海外では日本人の災害時における秩序ある態度が賞賛されているらしいが、せっかくのその評価にたいして誠に恥ずかしい限りだ。

火事場泥棒のようにこんな時期には義援金詐欺や被災家屋からの窃盗がつきものではあるが、そのように誰が見ても悪いことをする奴らは確かに存在するし、絶対に許されることではない。
しかし、「こんなときこそ手をとりあって・・・・」などとお決まりの台詞を並べて便乗商法に励む奴らはもっと邪悪だ。

ビッグなミュージシャンのチャリティーなどは社会的知名度を最大限に活用した貢献の仕方だと思うが、「売り上げの一部や全部を義援金に寄付します。」などといっている聞いたことも見たこともないミュージシャンやアーチストなどはメディアに登場することで知名度を上げる効果を期待しているのではないかと疑いたくなるものも存在する。
ことあるごとに「みんなで元気を与えよう」などと声を上げているがそんなことで被災者が元気になると本気で思っているのだろうか。

かといって私自身、義援金以外の貢献ができるのかといえば、それはできない。
金で解決しているだけだ。
ただ、必要のないものまで買い占めたり、おかしな風評被害を助長したりすることだけは絶対にしないつもりだ。
そして、ボランティア精神をひけらかすことも絶対にしないつもりだ。

淡々と自分の普段通りの生活を送りつつ、自分にできる範囲の寄付や援助をする・・・・。
そういう自然体のボランティア精神を大事にしたいと思うのだ。

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靴を磨き、靴を買う 

靴2

私は靴磨きが得意だ。
靴磨きのために休日を1日費やすこともある。
道具だって一人前だ。

私の靴は20年選手が多い。この写真のウイングチップも25年目になる。
まだ会社員だったか、独立していたか微妙な時期に衝動買いをした。
今でもこのモデルはあのリーガルから発売されているが、色が変わってしまった。

基本的に私の靴は茶色が多い。
それは、モノトーンのコーディネイトがあまり好きではないからだ。
最近の若者は(こんな言い方をすること自体私はもう若くない)、やたらモノトーンの服を選びたがる。
それについてはまた別の機会に書かせていただくが、とにかく私はモノトーンの服が好きではない。
靴の色というのは、コーディネイトの出発点だと思っているので、この時点で黒を選ぶか茶を選ぶかというのは、大きな分かれ目になる。
靴の色とベルト、鞄、時計のバンド、服の部分使いの革の色は茶色なら茶色、黒なら黒と統一するのが基本なので、この選択はかなり重要だ。
もしここで黒を選んだりすると、後々やっかいなことになる。
黒というのは、一見どんな色でも合いそうに思うが、実はファッションにおいてそうとも言えない。
黒とあわすことで印象が堅くなったり、きつくなったりするからだ。
現に、イタリア人やフランス人が靴に黒を選ぶのはフォーマルなど限られたときか、コーディネイト自体をモノトーン基調にするときだけだ。

シャツにピンクやパープルのストライプを選んだり、ジャケットにチェックやツイード素材のものを選んだりするときはなおさらだ。

と、いう講釈はこのくらいにして、とにかく私の靴は茶色が多い。

また、茶色の靴は磨きがいがある。
革本来の色に近いので、光沢が自然で嫌みがないからだ。

上の写真の靴は25年経っても、コバまでぴかぴかだ。
最近靴磨きがはやっているようだが、どうせならここまで磨いて欲しい。
このくらい大事に扱ってやると靴もそれにこたえてくれるので、余計につやも出て長持ちもする。

ただ問題は、靴磨きをするとまた新しい靴が欲しくなって仕方がない。
自分の靴のラインナップに穴が見えてくるからだ。
ずらりと磨いた靴を並べると、こんなタイプの靴が足りないな・・・・とか、このタイプの靴がそろそろへたってきたな・・・とか、そういう邪念がわいてくる。

そんな邪念に負けて先週の日曜日にまた靴を買ってしまった。

靴1

メダリオン装飾のストレートチップ。
現時点での私の理想型だ。
本当はそこそこ高いが、竜王のアウトレットで半額で手に入れた。

さてこの靴は20年後どんなつやを出してくれるのか。
楽しみで仕方がない。

ただ・・・・・、その頃私はもう70前のじじいになっている・・・・。
悲しい。

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がんばれ!東北 

今回の地震で今まで経験したことのない恐怖が日本中を襲っている。
被災地の皆さんには謹んでお見舞い申し上げます。
そして尊い命をなくされた方々のご冥福をお祈りいたします。

同じ日本という小さな国の中で、全くふつうに生活ができている関西圏と、食べるものや燃料さえも満足に調達できない北関東、東北地方とでは、あまりにも落差が大きい。

神戸の時もそうだったが、私には義援金の寄付をすることくらいしかできないがないが、あの惨状をテレビや新聞で見るたびに胸が締め付けられる思いだ。
戦時中に空襲や原爆で多くの死者が出たという歴史以降、ひとつの出来事でこれほどたくさんの犠牲者が出たのも、もちろん初めてだ。

世界中のミュージシャンやスポーツ選手、俳優などが犠牲者のために救援活動を始めているが、こういうときに私たちデザイナーは、いったいどんなことで貢献できるのだろう・・・・。
もちろん義援金や援助物資の提供などもひとつの方法ではあるが、デザイナーだからこそできる貢献というのはないものだろうか・・・。

神戸の震災の時、私はすでに今の事務所を持っていた。
今でもおつきあいのあるワールドという日本一のアパレル企業も大きな被害を受け、通常の業務を再開するまでに何ヶ月もの期間を要した。
震災発生から3週間後に私は、お世話になっている方々を訪ねて神戸に行ったのだが、あのときの変わり果てた神戸の街は、おそらく死ぬまで忘れないであろうと思う。
10階もあるような大きなビルがことごとく傾き、アーケードは崩れ落ち、ポートライナーの高架も落ちた。
ほとんどの民家が崩れ落ちた中、代変え輸送のバスを待つ列に並び、ようやくポートアイランドの市民広場につくまでになんと5時間も要した。

今回の地震は、それに輪をかけて津波や原発事故まで起こっている。
死者の数もおそらく数万人に上るといわれている。

はたしてデザイナーという職業は、こんな時に何の役にも立たないのであろうか・・・・。
たとえば、建築業であれば復興のために街作りの一役を担うことができる。
運転手であれば輸送手段の手助けもできる。医療従事者は、もちろん医療活動ができるし、農業従事者は食糧供給の手助けができる。

こんな極限の時に困った人々の役にたてる職業というのは、それ自体常々社会が必要としている職業である証拠だ。その点私たちデザイナーは、いったい何ができるのだろう・・・。

あの神戸の震災の時に感じた疑問がまたよみがえってくる。
義援金や援助物資のほかにできること・・・・。

それを考え、実践することも、私たちデザイナーに課せられたテーマであり、デザイナーという職業が社会的に本当の意味で認められる条件かもしれない。

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筆で文字を書く 

筆文字

昔から私は書道が好きで、筆で文字を書くということに多少の自信を持っている。
仕事でも時々筆文字が必要になる場面があるので、そんなときはここぞとばかりに喜んで書きまくっている。

でも書道の経歴は小学校4年生の時に取った3級のみだ。

私が通っていた書道教室は少し変わっていて、級を決めるときはそこの老先生が、いきなり練習していた半紙に「○級!」と大きな朱色の文字を書くといういたっておおざっぱなものだった。
級や段位の基準というものは完全にその老先生個人だ。

また、その先生は反対側から見本を書くという特技をもっていて、どんな難しい行書でも自分が座っている反対側から見事に見本を書いて見せた。

いまさら自分でいうのも何だが、私はけっこう字がうまい。

それは小学校の時から自負していたので、書道教室に入ったときも自信満々で練習にかよった。
その甲斐あって、たった1ヶ月半のうちに10級から3級になった。

よし、これなら小学校の間に1級も夢ではないぞ!と、張り切ったのもつかの間。
その老先生が急死した。

おかげで私の書道歴はたった1ヶ月半という短い期間と3級という中途半端なところでストップしている。

いつかちゃんとした段位を取ってみたいと思うのだが、なかなか忙しいということを言い訳に踏み切ることができていない。

ん・・・・・、「書道5段」。そんな響きにあこがれて、50の手習いといってみますか・・・・・。

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