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長い間デザイナーでやっていくには  詳細2 

少しでもたくさん稼ぎたいと思おう。

「欲こそビジネスの出発点」私に持論である。
私は幼い頃、貧乏な家に生まれた。オマケに父は私が18の時に他界した。
父方も母方も結構社会的に不利な家系なので、ハングリー精神はそういう状況の中で磨かれていった。

学生時代からバイトに明け暮れ、短大時代は学費やこずかい稼ぎのために稼ぎまくった。

そういう経験からか、私はとにかく欲深い。
あれもこれもと考えてしまう。

だからうちの事務所は、一般的なデザイン事務所よりも業務内容が多い。
グラフィックデザインはもちろん、アパレル、イラスト、コピー、写真、商品企画、ブランディング、こんなにも業務が増えたのはすべて欲深いことが出発点だ。
これだけいろいろなことをやっていると、何かしらどこからか声がかかってビジネスチャンスが巡ってくる。
玄関が広いのでよそよりもその確率が高い。
それはすなわち業績に直結する結果となるので、経営が長続きする。と、いう具合だ。

そして、その巡ってきたチャンスを自分の事務所のチカラで何とかできないか、と考える。
外注に出したり、人と組んだりすると取り分が減るに決まっているからだ。

「自分の力で少しでも稼ごうとする」わかっちゃいるけどなかなか実行できない。

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5カ年計画に書いたこと ーデザイン界全体の低レベル化ー  

久しぶりに5カ年計画ものです。
今回はデザイン界自体が低レベル化してしまったいるという話です。

デザイン界全体の低レベル化

デザインビジネスの低迷が恒常化
◆長引く不況だけが原因ではなく産業構造の変化による生産過程の見直しによる現象
デザインビジネスの低迷が恒常化しているのは、長引く不況やデフレだけが原因ではない。デザイン業界全体が産業構造の変化や生産過程の見直しの速度に対応できていないことも大きな原因の一つである。
◆デザイナーの地位(評価)低下
そういった変化に対応できていない多数派の「負け組」は、当然市場の評価が低下するため、デザイン業界全体の評価が低下する傾向にある。
それはすなわち、雇用条件や受注状況の悪化を助長し、デザイナーの社会的地位までもが低下する。
◆抜け出せない「負のスパイラル」
低レベル化→受注状況悪化→受注確保のためにサービス過剰やダンピング→仕事の低レベル化→受注状況悪化、という「負のスパイラル」にはまってしまうと、抜け出すことが非常に難しく、浮上のための方法論が見えない。

デザイン事業所の順列とポジションの確立がさらに鮮明に
◆規模による順列とレベルによる順列
人数や売上高による規模の順列と規模には関係なく、デザイナーのスキルや事業所としての実力によって決まる順列は必ずしも一致しない。つまり、規模の大小ではレベルの高低は決まらない。
◆明確化する得意分野
事業所レベルの高低によって受注する仕事の内容が決定する。その結果徐々にレベルに応じた受注に偏重し、それがやがてその事業所の得意分野となる。

ビジョンを持たない事業所の衰退
◆売上確保だけが目的では「負のスパイラル」に巻き込まれる
単に売上確保に固執すると、サービス過剰やダンピングに巻き込まれ「負のスパイラル」のスタートとなってしまうため、それぞれの事業所が強い意志とビジョンを持ち、事業所としてのレベルを上げていくことが必要であり、かつ受注確保につながる。

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長い間デザイナーでやっていくには  詳細1 

デザイナーとしてスタートした若い諸君への20の方法をもう少し詳しく書こうと思う。
私の考えを実行するもしないも、もちろん諸君の勝手であり、大きなお節介だが、50になるおっさんデザイナーの意見として少し気にとめておいて損はないと思う。
まず1つ目の
自分の得意なことをどんどん磨こう。
こんなことは今更言うまでもない。
デザイナーに限らずどんな職業にも当てはまることだ。
ただ、じゃあ君の得意なことは?と聞かれて即答できるか?
別に仕事に関係のないこと(スポーツや趣味)のことでもよい。話のネタくらいにはなるだろう。
デザイナーとて、ずっとデスクに向かって作業ばかりしているわけではない。
クライアントとの打ち合わせや同僚とのコミュニケーションにおいて「会話」は避けて通れないテクニックである。
自分は人と話すのが苦手だ・・・・などと言っていてはデザイナーとして成功する可能性を自ら削っているようなものだ。

ただ、ここでいう「得意なこと」というのはそういうことだけではない。
肝心のデザインワークの中で「得意なこと」を作り、それをどんどん磨こう、と言うことだ。

デザインワークと言っても様々な分野がある。
たとえば、グラフィックデザインと一言で言っても「ロゴ・デザイン」もあれば「パッケージ・デザイン」もある。「パンフレットのレイアウト」や「ポスターのデザイン」、「DM」や「カタログ」だってある。
そういうジャンルのなかで見つけるのもいいし、もっと作業の内容「カラーリング」や「写真の使い方」でもよいし、場合によっては「イラストが描ける」とか「写真が撮れる」というのもよい。
もっと範囲を広げれば「グラフィック・デザイン」だけでなく、「コピーもかける」とか、「ディスプレイ・デザイン」や「アパレル企画」もできるとか。

まずはそういう得意な分野で人よりも前に出て仕事をもらう機会を増やそう。

このあとも説明する20の方法はすべて「デザイナーを長く続ける方法」であるが、それはすなわち「デザイナーを続けるために仕事をずっと確保する方法」であり、仕事をもらう機会を増やすと言うことに他ならない。

得意な分野で人よりも1歩も2歩も前に出るーーーーーー。
まず、ここは押さえておきたい。

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就職を迎える新卒デザイナーたちよ 

facebookの私の友達には、この春卒業し、就職を迎える学生が何人かいる。
主に私の長男の友達が長男のfacebookをたどって友達申請してくれた。
なかには、うちの事務所にインターンやアルバイトに来てくれた学生もいる。
何を隠そう私の長男も4月から東京のスタジオに就職し、カメラマンの修行をする。

今までうちの事務所にも、親元を離れ一人暮らしをしながらデザイナーという仕事に就いた学生たちもいるが、やはり自分の息子がその状況になると今までとはかなり気持ちが違うのは確かだ。

うちの息子は男なのでなんとかかんとかやっていくだろうと楽観視しているが、やはり女の子の場合は親も相当心配だろう。うちのスタッフの場合もみんな女性なので、実家の親御さんはたいそう心配なことと思う。

4月からの入社に備えて、そろそろ上京していく子たちがfacebookに新しい部屋の写真を載せたりしているのを見かけるようになったが、やはりみんな不安でいっぱいのようで、少しでも友人や家族との接点を保とうとしているのが感じられる。

そして吐きそうなほどの不安の中、ありったけの勇気で「がんばる」という言葉を絞り出しているようだ。

ただ、もちろんがんばることは大事だし、わざわざ東京や自分の知らない街にいくのだから、少しくらいのことでくじけてはいけないのかもしれないが、ただでさえプレッシャーの大きな時期なのに、さらに自分にあまり重圧をかけすぎないで欲しい。
私のようにプレッシャーをパワーに換えるような図太いタイプなら別だが、20歳そこそこの若い女性がそんなに強いはずがない。

ここは肩の力を抜いて、「ちょっと行ってくる」感じでいてほしい。
入った会社になじめないこともあるだろう。
お金がなくて贅沢しようにもできないこともあるだろう。
友達に会いたくて泣きたいこともあるだろう。
彼氏や彼女と離れて切ないこともあるだろう。

でも、それを全部跳ね返そうなどと思わなくてもいい。
会社になじめないのは、君が悪いとは限らないし、
若い間はみんなお金などない。
友達に会いたいときは自分から誘えばいいし、今はラインやスカイプ、フェイスブックもある。
遠距離恋愛が破綻しても、また新しい相手を見つければいい。

そのくらい気軽な気持ちを持って欲しい。
そしてどうしても辛抱できないときは、ふるさとに帰ればいい。
都会ですさんだ生活を続けるよりは、自分らしくのびのびとできるところへ帰ればいいのだ。

きっとふるさとの家族や友人は温かく迎えてくれるだろう。

デザイナーという職業は、決して恵まれた職場環境ではない。
肉体的にも精神的にもきついものだ。
もちろん一人前になったときの喜びは大きいし、ぜひそこまで上がって欲しいが、自分の人間らしさや人生を犠牲にしてまで続けるほどの仕事ではない。

途中で帰りたくなったからと言って、敗北者になったかのように卑下することはないし、自分にはそういう環境がむかなかっただけだと割り切ってしまおう。

とにかく「自分のペース」で。
無理は禁物。ちょっとがんばってちょっと休む。
こんなリズムを大切にして欲しい。

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長い間デザイナーでやっていくには 

今年もまた卒業と新卒入社の時期がやってきた。
今年は例年と違い、自分の息子もその中の一人である。
うちの事務所にインターンやアルバイトに来てくれた学生たちも同じだ。

新卒のデザイナーデビューする諸君に、僭越ながら私の経験による
「長年デザイナーーでいる方法」をお聞かせしよう。

だまされたと思って1年目の仕事に生かしてもらえれば、うれしい。

1 自分の得意なことをどんどん磨こう。
2 少しでもたくさん稼ぎたいと思おう。
3 相手に「これは私にはできません」と簡単に言ってはいけない。
4 失敗してもいいからやったことのない仕事も受けよう。
5 やったことのない仕事のことはこっそり隠れて勉強しよう。
6 絵の下手なデザイナーは大成しない。デッサンは基本。
7 好き嫌いだけでデザインの善し悪しを語ってはいけない。
8 身近な先輩をどんどん追い抜いていこう。
9 自分に対する投資をケチってはいけない。
10 相手が間違ったことを言ったり、理不尽なことを言うときは堂々と対決しよう。
11 自分の立場を守りたいなら自分の実力を相手に認めさせよう。
12 時間にコストの感覚を持とう。
13 自分でできる領域を少しでも広げて、受注の数と範囲を増やそう。
14 自分のキャラから想像もつかないような「意外」な仕事ができるようになろう。
15 色のセンスに自信を持てるようにヨハネス・イッテンの色彩論を勉強しよう。
16 ファッション雑誌のカラーコーディネート記事のいい加減さを見つけられるようになろう。
17 巷にあふれる広告やデザインをよく見て、いいところと悪いところを自分なりに考えよう。
18 市場調査に勝る勉強法は無し。
19 資料や本は宝と思え。
20 服装は自分自身のプレゼンテーション。

ここにあげた20項目をアタマにたたき込んで、春からのスタートに備えていただきたい!!!!
がんばれ!!!!!

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現代アートとは何だ 

私は正直言って現代アートというものが苦手だ。
最近の美術館ブームの中でもとりわけ現代アート系の施設は人気が高いが、それはいったいなぜだろう。

だいたい現代アートとはそもそもどういうものを言うのか。

古典や近代美術に対比する形で定義される芸術。現代芸術、コンテンポラリーアートとも。
近代/現代の厳密な線引きは困難であり、この言葉の定義も厳密に決まったものはないと考えられる。
byはてなキーワード

同時代性を強く求め、従来の「美術」や「芸術」の作品概念に囚われない前衛的で新しい芸術表現を広く総称して「現代アート」と呼ぶ。
byにこにこ大百科

googleで検索しても結局のところ「なんでもOK」な芸術というところにしかたどり着かない。

私はデザイナーという職業に就きながらこんなことを言うのも何だが、現代アートという世界が身近になればなるほど、その存在意義のハードルがどんどん低くなっているように思えてならない。
簡単に言えば、「何でもかんでもアートなのか?」ということだ。

先日金沢の21世紀美術館に行ったときにその思いがさらに強くなった。

ここでどの作品がどうのこうのというと支障があるので明記は避けたいが、正直言って遊園地や科学館レベルの展示の方がよっぽどましだと思えるものがいくつもあった。美大の卒展の方がよほどできばえがよいし、中には他の世界の有名人が作ったというだけで話題になっているものも多い。

その上驚いたことにそんなもの(ちょっといいすぎか)にわざわざ行列をなして順番に体験してみたり、歓声を上げて喜んでいたりする大衆があるのだ。

ただ、それでも現代アートというのはそういうもので、各個人個人が感じるままに楽しむ芸術であるというのだから、ある意味正解なのかもしれないが、だからといって限度というものはないのか。

私個人としてはアートである以上「きれいだなー」とか「すごいなー」とか、「うまいなー」とか「おもしろいなー」というような心の衝動があるべきだと思っている。もちろんその衝動には個人差があって当たり前だし、ある人にとってはアートでもある人にとってはただのがらくたというのもあっていい。
しかし、どこか「やったもん勝ち」的なものや「これがアートか?」というものはいくら作者がアートだと言い張っても観覧者の支持を得られるものではない。

「現代アートを見に行っている自分に満足させる」というのも現代アートの表現だと言われてしまえばそれまでだが、アートという言葉をあまりにも軽く扱っていないだろうか。

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5カ年計画に書いたこと ー細分化する業務内容ー  

つづきです。

細分化する業務内容

デザイン事業所の順列と
ポジションの確立


◆デザイン事業所の乱立時代から淘汰・選別の時代
アナログからデジタル移行期に現れたもともと版下作業中心の事業所が、デジタル導入を機にデザイン事務所を名乗るようになったことや、慢性的なデザイナーの供給過多、企業のデザイナーリストラなどの状況によりやむを得ず独立という形が増加した。さらにデジタルの普及による独立開業のハードル低下などが原因で、新しい事業所が次々に現れたことによる乱立の時代に突入した。
その結果、競争激化によるサービス過剰やダンピング、悪条件でのコンペ参加などが日常化し、経営環境はますます悪化している。
そんな中でもレベルが高く、発信力のある事業所が着実に受注を増やし、業績を伸ばしているのは、市場でも業績のよい企業ほどそういうところを選択するためであり、「勝ち組」が「勝ち組」を選ぶということが起こっている。それにより、「勝ち組」と「負け組」がより差別化され、「負け組」の中から淘汰されるところが現れている。

◆各分野の高度化による役割分担の必要性
各分野の仕事の中でそれぞれが高度化し、市場の要求も高まっているため、1つの事務所ですべてをカバーすることが難しい時代を迎えた。

一般的なグラフィックデザインの世界では
DTP中心の数をこなす事務所←→デザイン性の高いものをこなす事務所
WEB関連の世界では
コーディング中心の事務所←→サイト構築の提案・デザインができる事務所
というようなすみ分けが必然となっている。

と、このようなことを書いている。

つまり簡単な話が、「勝ち組と負け組がより鮮明になる」ということだ。

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