ビジネスの悪循環とは
戦後最悪といわれた今回の不況もようやく出口が見えかかったようです。
私のまわりでも倒産や解散という最後を迎えた事務所がいくつもありました。
不況だから当たり前・・・。といってしまえばそれまでですが、この不況の中でも力強く生き残っている会社や事務所はいくらでもあります。
ではいったい何が違うのか。
それはたったひとつ「よい循環を生んでいるか、悪い循環にはまっているか。」といういたって単純な法則によるのです。
例えば、一人の学生がデザイナーになったとします。
彼は勉強熱心で様々なデザインやコンピューターの使い方、社会の動きなどにいつもアンテナを張っていたとします。
そしていろいろなことを勉強し出すと自分にとっての弱点や足りないこと、知らないことが見え出します。
そうすると勉強熱心な彼は、それを解決するためにさらに勉強するようになります。
そうするうちに、だんだんと勉強したこと同士がつながってさらなる発見や知識の蓄積が始まります。
そしてそれが必ず仕事のできばえに影響し、成果が上がります。
社会というのはよくできたもので、成果が上がると報酬が増えたり、待遇が良くなっていきます。そして今までより一段レベルの高い仕事を任せられるようになり、勉強熱心な彼はまたさらに勉強します。
そしてそれがまた・・・・・。
これがよい循環です。
ところが逆に勉強嫌いで怠け者のデザイナーは、自分の持っている知識や資料だけで仕事を完結しようとします。勉強することが嫌いですから
自分の持っている引き出しの数がいつまでたっても増えません。
どんな仕事をしても何となくいつも同じといわれます。
必然的に評価が低くなります。
もともと何も勉強していませんから、自分に何がかけているのか、今何を勉強すればいいのかなどわかるわけもありません。
どんどん評価が下がり、待遇も報酬もまったく改善されません。
会社で評価されませんから、職場を転々と変えたり、会社の愚痴ばかり言ったり・・・。
そんな状態では、仕事もおもしろくないのでよけいに勉強する気も起こらないでしょう・・・・。
これが悪循環。
この二人の人生は5年もすれば大きく差ができてきます。
片や、充実した生活を送れる意欲に満ちたデザイナー。
片や、口ばかりでいつまでたってもうだつの上がらないデザイナー。
どうせデザイナーになるなら前者の方が良いに決まっています。
その良い循環と悪循環の分かれ目はどこか。
答えは簡単です。
勉強熱心かどうか、これだけです。
これだけで人生大きく変わるということに気づいたものと気づかないものとでは本当に大きく違うのです。
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