FC2ブログ

役所仕事の無能さ 

私の仕事館

この写真は廃止が決定した学研都市の「私の仕事館」です。
厚生労働省の重点施策「若年者雇用対策の推進」の1つとして2003年(平成15年)10月4日にグランドオープン。
総延床面積:35,000m²
建設費:581億円
というかなり思い切った施設です。この手の施設では世界最大とか。若者たちに自分の仕事について考えてもらおうという主旨の施設です。

当初は入場料と雇用保険の収入によって運営しようとしましたが、そんなものがうまくいくワケがありませんでした。
赤字の垂れ流しと追求され、『民間でできることを、民間よりコストをかけて、民間以下のサービスで行っており無駄。』などと批判が集中。
ついに廃止となったわけです。

対して子供を持つ家族に大人気の「キッザニア」。東京と甲子園の2箇所で運営される「子どものための仕事体験館」です。

キッザニアHP

こちらは伊藤忠商事株式会社を中心とした民間の運営です。
いかにも子どもの喜びそうなイベントや施設で人気爆発。予約もなかなか取れない状況のようです。
こちらは各企業がブースを設け、自社の宣伝をかねて子どもたちに仕事というものを理解してもらおうという寸法です。

片や581億もの無駄使いのうえ毎年赤字の垂れ流し、片や企業の思惑と教育の両立を達成して絶好調。この差は何か。

基本的な主旨はあまり違いません。
では何が違うのか。

役所仕事は何かにつけて「他人事」なのです。損をしても「他人事」、立派な目標があっても「他人事」、苦労をするのも「他人事」。
自分たちの汗を流した労働や勉強を重ねて絞り出した知恵を知らずして、事業の成功などあり得ません。
知恵を絞り、汗を流すということは成功のための絶対条件です。
それをおろそかにしていてはいつまでたっても税金の無駄使いです。

役人どもには人の金を預かっているという意識がまったく欠如しているので、このようなことになるのです。もし、自分が「私の仕事館」の株でも持っていたらもう少しマシな運営方法を考えたのでしょうが、残念ながら日本の公務員にはそのような制度はありません。

それなら最初から民間に任せればいいのです。少なくとも無駄な税金の流出はとまります。
税金を使ってでも必要と思われるものは、ちゃんと説明をして赤字であろうが運営してゆけばよいのであって、何も赤字を出すことがいけないといっているのではありません。

今回のこの対照的な結果は、何のビジョンもなく大臣や官僚の思いつきだけで物事を始めるとこういうことになるというはっきりとした見本ではないでしょうか。

最後にもう一度いいます。
知恵を絞り、汗を流すということは成功のための絶対条件です。

関連記事

FC2 Blog Ranking

Comments

Comment Post















管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

Trackback URL
http://kdf.blog113.fc2.com/tb.php/236-01cada2f