5年後京都のデザイン業界は
長引く不況で新卒者の求人が激減しています。
デザイナーに関してもそれは同じ。いや、むしろ一般職よりも顕著にその傾向があるようです。
おまけにデザイナーというのはいわゆる技術職ですから、採用側の企業は即戦力を求めます。
そうするとただでさえ景気の低迷で採用が少ない上に、即戦力になる経験者に求人が限られますから、余計に新卒者にとっては厳しい状況になってしまいます。
デザイナー志望者がこの状況を変えるということは不可能ですから、黙って景気がよくなるのを待っているしかない・・・・というのが実情です。
京都に限らずこのような状況は、もう何年も前からデザイン業界やファッション業界で慢性的な問題として認識されていますが、このような問題は今現在の求人状況の悪さだけではなく、もっと大きく構造的な問題をはらんでいます。
それは将来的なデザイナーのレベルの問題。
デザイナーに限らず、技術職というものは「経験を積んでこそ」という部分が、仕事の中で大きな意味を持っています。
もちろん個人差や仕事内容によって差はありますが、一人前になる前に、やはり3~5年はかかるのが通例です。
ですから、やっと最近一人前になったデザイナーというのは、4,5年前に採用された人たちです。
ところが、その新規採用者が激減して何年もなるわけですから、おそらく3年経っても5年たっても一人前のデザイナーたちが、あまり増えてこないことになります。
おまけに経験豊富なベテランは企業の経営不振をもろに受け、リストラや早期定年という憂き目にあいます。
ということは、いわゆる「使えるデザイナー」という人が現状よりもますます篩いにかけられ、淘汰されるわけですから、当然数は年々減少します。
そうなれば京都全体のデザインというものに対するレベルが低下することは避けられません。
これはある意味社会構造としては当然のことで、「できない奴はいらない」という市場原理の中では必要なことでもあるのです。
と、いうことは篩いにかけられた結果、生き残ったデザイナーには、仕事がいっぱいバラ色のデザイナー生活がやってくるのか・・・・。
ん・・・・・・・・・。
いずれにしても、今現在半人前の人も一人前の人も、篩いにかけられないことが大前提であることだけは間違いありません。
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