リバティーのシャツを着て
男性でリバティーのプリントと聞いてピンと来る人はなかなかの洒落人。
その独特の花柄や唐草、モチーフなどの総柄は、他社のものとは一線を画す。
その緻密な柄をプリントするには、非常に繊細な技術と計算されたテキスタイルデザイン、上質の生地が不可欠だ。
元来花柄が多いので、どうしてもレディースの印象が強いが、よくよく探すといくつかのブランドでメンズのシャツに出くわす。
特に今シーズンはリバティーブームもあって、例年よりも多く見かける気がしていた。
わたしとリバティープリントの出会いは、10年ほど前に契約していたDOLCEというブランドでシャツをつくったのがきっかけだ。契約といっても私は服自体をデザインするわけではなかったので、プリントや刺繍の柄を描いていたのだが、そのDOLCEというブランドにおられたIさんという女性デザイナーに、当時はまだメンズではほとんどつくっているブランドがなかったリバティーのプリントシャツを奨められた。
もともと私はトラッド育ちなので、ストライプやチェックの柄物シャツは少々派手でもOKだったが、その奨められたシャツはなんと総花柄。さすがに少々躊躇したが、そのなめらかな生地のすばらしさと微妙なカーラーにひかれ、思い切って購入した。
まるで絹のようになめらかだったそのシャツは、昨年の夏まで私のワードローブでとっておきの1枚としてラインナップされていたが、さすがにもう何度も洗濯したので、生地が薄くなってしまい、すり切れるところまで発見する始末。
と、いうこともあって昨年と今年1枚ずつリバティープリントのシャツを買った。
これは今年買ったものだ。梅田の阪神百貨店をうろうろしていて見つけた。
ブランドはアニエスb。サイズ的なこともあって今までこのブランドのものは買ったことがなかったが、この柄にひかれ、ダイエットの成果もあって迷わず買った。
私は、ネイビーのジャケットが好きなので、その中に着ることを想定していたが、茶色のツイードジャケットでもなかなか相性が良い。去年買ったものはブルー系の柄だったので、その点でもこのピンクが良かった。
問題はいつ降ろすかだ。
普段着にできる値段ではないので、東京や神戸に出張の時がチャンスか。
ただ、私自身はもうこのような柄のシャツを見慣れたが、世間的には「なんて派手な野郎だ・・・」と思っている奴がいても何の不思議もない。下手をするとおばちゃん用のブラウスを着ているのかと思う奴もきっといるはずだ。
だからこそ最初に着ていく先はアパレルの得意先に限る。彼らならすぐにリバティーと見抜いてくれるに違いないからだ。
第一候補は今度の24日か。大阪で夕方に打ち合わせがある。
ただ、JOMAというフットサル用のブランドとの打ち合わせなので、リバティーは向かないかもしれない。
まあ、そこまで計算して服を選ぶこともないので、着たいときに着ればいいのだが。
リバティーを知らないという人はこの本でお勉強を。
彼女や娘さんに笑われる前に。
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