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24年目を迎えて 

12月1日、この日は私が独立して事務所を持った日だ。
月並みな言い方ではあるが、あっという間の23年間だった。

毎年、この日はあまり大げさにはしないと決めている。
会社組織にした7月6日は、決算あけということもあり打ち上げ的な宴会をしているが、本来の創立記念日である12月1日は、落ち着いて自分を振り返ることにしている。

まずは無事に23年目をおえることができたことを素直に喜ぼう。
この不景気の中、何とか続けられているだけでも立派なものだと自分を褒めたい。
いつの間にか周りを見渡すと、うちの事務所も京都では古株となってしまった。私よりも先輩方は早々にリタイアされたり、時代の変化に淘汰されたりしてほとんど残っていない。
もちろん今でもばりばりと仕事をされているところもないわけではないが、探すのも難しいほどの数となってしまった。
その代わり若いデザイナーが一人で独立したり、カメラマンやコピーライターと組んで小さな事務所を立ち上げるということが多くなったように思う。

この不景気な時代に・・・・と、思いがちだが、私の経験上不景気なときの方がデザイナーが独立することが多い。景気のいいときは会社の待遇が良くなって別にやめる必要がなくなるからだ。
逆に景気が悪いと5,6人の事務所が持ちこたえられずに解散してそれぞれが独立したり、会社のデザイン室から半ばリストラのような仕打ちを受けて、いまさら再就職もできずに独立したりするケースが増えるので、そんなときには事務所の数は増えるのだ。

現に私が独立したバブルの少し前は、どこの会社も儲かっていたし、週休二日が当たり前になり、ボーナスや昇級も大幅アップ、慰安旅行は海外、年末には豪勢なクリスマスパーティーや忘年会、といった具合だから、元々仕事嫌いな人種のデザイナーなどが独立するはずがない。おまけにその会社にいるということ自体がブランド化されたりもしたので、元来ブランドというものに弱いデザイナーはよけいにやめない。

だから私と同年代のデザイナーはほとんど独立しなかった。
それが今となっては、あまり競争相手がいないという私にとって都合のいい形を作っている。
ただ、わたしもそれを見越して独立を選ぶほど先見の目があったわけではない。
単純に勤めていた会社の考え方が合わなかったから辞めただけのことだ。

よく聞かれるのが独立した当初、こんなに続くと思ったか・・・・と、いうたぐいのことだ。
でも、だいたいこんなことを聞く人は独立した経験のない人だ。
独立した当初など、この先何年とか何年後にはどうとか、そんなことを考えている余裕などとうていない。
今日の仕事、明日の仕事だけで精一杯だ。

今日はどうか、明日はどうか、という直近のことに全精力を傾け続けて23年。
このスタンスはいっこうに変わらない。
だから私はいつもせかせかしているのか。

さあ、24年目。
山あり谷ありは当たり前。
今年の自分が、どうなって成長していくのかをじっくり拝ませてもらおう。

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