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26年が過ぎ、27年目が始まる 6 

macという魔法の箱はデザインのビジネスを大きく変えた。
デザインだけではなく、印刷やテキスタイル、ディスプレイなど私の仕事に関わることすべてを大きく変えた。

その魔法の箱を初めて見たのはテナントビルの地下にある10坪足らずの事務所にいるときだった。
隣にあった画材店のカラーコピーサービスのコーナーにひときは輝いて見えたその箱は、そこそこに車が1台買えるくらいの高価なものではあったけれど、私には万能の武器に見えた。

ただ、当時この魔法の箱にに関しては賛否両論意見が大きく分かれていた。というより、ほとんどが反対意見であった。
この魔法の箱が登場する前にも国内製のコンピュータとソフトによりデザインを表現するというものがあったが、そんなものは箸にも棒にもかからない状態であったので、デザイン界の主に重鎮と言われるような人は一斉に反対した。

私はもちろんコンピュータなど触ったこともなかったし、どんなことができるのかさえ知らなかった。
しかし、その画材店に鎮座していた魔法の箱のディスプレイに映し出される様々な英語フォントやテキスタイルのパターンは私にとって大きな驚きであったとともに限りない可能性を感じた。

しかし、この魔法の箱がデザイン界に普及するまでにはかなりの時間を要したが、それにはいくつかの理由があった。

つづく

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