大人は働く時間に規制があるのに子供が勉強する時間に規制がないのはいいのか?
最近残業などで労働時間が長い企業のことを「ブラック」などというようだ。まあ、週に何時間働いたら働き過ぎなのかという問題はいろいろと意見があるところなのでここで意見を言うつもりはない。
ただ、一つ以前から気になっていることがある。
大人は週48時間とか月に何時間とかいう時間制限が労働基準法的に決められているし、ある程度大きな大きな会社になると監視の目も厳しい。
ところが、子供たちに関してはどうだろう?
子供たちは学校や塾、家庭教師などで週にどれくらい勉強させられているのだろう。
しかもその限度を取り締まるような法律もないし、その子の親の事情で大きく左右されるのが普通だ。
例えば学校で月曜から金曜まで6時間授業があるとして、まず30時間。補習のある学校も珍しくないのでプラス3時間で33時間。学校が終わってから塾に通うと1日3時間として平日に15時間。この時点ですでに48時間だ。
土日が完全に勉強無しとすればこれでも仕方ないかも知れないが、たいていの場合土曜日も塾に通っているようなので、おそらく週に55時間程度の勉強をさせられているだろう子供が普通にたくさんいる。
有名塾の前には夜の10時頃まで子供を迎えに来ている親の車が列を作っているが、はたしてこの状況はどうなんだろうか・・・・。
子供が一日中勉強してクタクタになって帰ってきたときに、父親がとっくに帰宅し風呂にも入ってビールでも飲みながらテレビで野球中継を見ていたりしたら、その子供はどう思うだろう。そんな状況で親を尊敬しろなどといってもできるわけがないし、何かいいようのない親に対する不満がたまるだけではないのだろうか。
その上、いい学校に行けだの、それがおまえのためだの言われて子供が納得できるのだろうか・・・・。
大人は基準以上に仕事をさせられると(自発的であっても)ブラック企業だなどと攻撃を受ける。
しかし、子供に週50時間以上の勉強をさせても親には何らおとがめはない。
大げさかも知れないが、世の中全体にこういうことが普通になるのが親と子の関係や、広くは若者と社会の関わりに影響しているのではないだろうか。
親は常に精一杯頑張っている姿を子供に見せることが一番の教育であり、しつけであるように思うのだが・・・・。
そのためには親の意識改革やモチベーションアップの教育をすることも大事だし、それを自分でコントロールできない親のために子供の勉強時間に上限を決めるというのはどうだろうか・・・・。
少なくともそういう観点から子供も大人と同じように勉強に対してストレスを感じているはずなのだから。
- 関連記事
-
- 佐野研二郎氏を取り巻く一連の報道に関して私が思うこと (2015/08/15)
- 大人は働く時間に規制があるのに子供が勉強する時間に規制がないのはいいのか? (2015/08/03)
- デザインに向き合う角度 (2015/02/06)
- [2015/08/03 12:39]
- こんなこと考えてます |
- Trackbacks(0) |
- Comments(0)
- Permanent URL |
- TOP ▲
Trackbacks
Trackback URL
http://kdf.blog113.fc2.com/tb.php/597-3548ee78
- | HOME |
Comment Post