それいけ新聞配達少年!
あまり信用してもらえませんが、学生時代苦学生だったこともあり、私はかなりたくさんのアルバイトをしていました。
短大を卒業して就職し、初めてもらった給料は、学生時代のアルバイトで稼いでいた1ヶ月の給料より大幅に少なかったほど、たくさんのアルバイトをしていました。
その中で最も長期間続いたのは、新聞配達です。地元京都新聞の朝刊。
今から32年も前のことですが、1ヶ月働くと朝2時間程度で約3万5千円から4万円。高校生や大学生には結構な収入です。しかも早朝ですから他の予定に影響も少ないので都合が良かったのです。
ただし、これが結構辛い。
朝は常に4時半起きです。雨が降ろうが雪が積もろうが台風が来ようが常にその時間です。もちろん元旦もです。
ですからこの頃私は、夜9時か10時には寝ていました。
最も辛いのは、梅雨時期と真冬の雨です。両手を使わないといけないので傘は差せませんから「カッパ」というやつです。しかも今のように薄くて軽いものは相当高価でしたから、一般的にはビニールでできた重くて蒸れる雨合羽というものです。そういう天気の日は朝、家を出るときにほんと情けなくなったものです。
配っている道中も、突然飼い犬にほえられたり、朝帰りの酔っぱらいと喧嘩をしたり、これから配る新聞を盗まれたり・・・・、さんざんな目に遭うときもあります。
でも中には、いつも私が配達するのを玄関で待っていてくださる老人や、夏の暑い日にはジュースをくださるおばさん、正月にはお年玉を用意してくださる方など、実際に人の温かさというモノを感じる本当にいい経験になりました。
卒業して就職するために新聞配達を辞めるとき、京都新聞社から優秀配達員として表彰もしていただき、感謝状と記念のメダルをもらいましたが、それはいまでも大切に取ってあります。
どうか皆さん、汗まみれになって新聞を配っている少年を見かけたら
「おはよう」と声をかけて、温かい目で見守ってあげてください。
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