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京都の景観問題と色彩について 

京都市の景観条例で大手ハンバーガーショップやコンビニの看板が他府県とは違い京都のものだけが白ベースであったり、茶色ベースであるというのはご存じのことと思います。

何百年もの伝統ある街並みに合わせた色彩にしなければいけない・・・という発想からでしょうが、ここに大きな問題があると思います。

なぜ、景観を乱さないものというと『白』『黒』『茶』なのでしょう。
地味だからでしょうか?
寺社の建物がそういう色だからだでしょうか。

だったら伏見稲荷や平安神宮の鳥居の色はどうでしょう。
とても鮮やかな朱色です。
大きなお寺が掲げる仏旗や幔幕はどうでしょう。
祇園祭の鉾や船の飾りは?
さらに祇園や上七軒の提灯や呉服屋さんののれんは・・・・。

このように日本古来の色や京都の伝統を表す色にも鮮やかで華やかな色はたくさんあります。
古代から日本人が大切にしてきた「色」にはそれぞれ文化に基づいた背景があり、闇雲に派手にしているわけではないのです。

ですから景観問題を論じる上で『色』というテーマは、簡単にカラーチャートや色番で定義できないはずであり、下手をすると日本古来の色彩文化までも排除してしまう可能性があるのです。

そういう意味でもただ単に地味にすればいいという現在の規制はいかがなものでしょうか。
宗教上の不公平や商売上の不公平も必ず起こってきます。
いくら基準を細分化しても必ず抜け道を探し出す不届きものも現れます。

もともと景観問題というものは規制ありきでは成り立ちません。住民の意識や道徳観が育ってなければいくら規制をしてもいたちごっこの繰り返しです。
ましてやこの条例を作った京都市自体が市バスの派手な車体広告を堂々と認め、街中を走り回らせています。景観保護という極めて倫理観を必要とする条例を作った本人が全く逆のことをしているようでは住民の意識など高まるわけもありません。

京都の景観を守る====
必要なのはつぎはぎだらけの条例ではなく、まずは手本を示す行政と、それにならい意識を高める住民の倫理観ではないのでしょうか。

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