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京都観光宿泊施設の矛盾 

京都にはこの冬もたくさんの観光客が来ています。空前の京都ブーム。もう何年もこの現象が続いているのに相変わらず進化していないのが宿泊施設です。
観光客の99%が日本の伝統や文化が色濃く残っている街京都を目当てにやってくるのは明らかなことですが、いくら昼間に京都らしい観光地をめぐっても夜になって宿泊するのは、いわゆるシティーホテルがほとんどです。グランビア、ホテルオークラ、ウイスティン、リーガロイヤルなど完全に洋風です。おまけに京都駅界隈にはきれいなビジネスホテルがどんどんできていますので、観光目当てに泊まる人の割合がかなり多くなっています。
せっかく京都に来てこれでは興ざめです。やはり、純和風の旅館に泊まってこそ京都に来たな・・・と、感じると思うのですが。
大きな原因は市内の純和風旅館というのは極端に高級で、一般人にはなかなか泊まることができない上に、キャパシティーも限られている事にあります。特に中心部にはまったくといって良いほどそういう旅館がありません。修学旅行用の旅館かシティーホテルに泊るしかないのです。
もし私に十分な資金があったら、市内中心部に純和風の6階建て旅館を建てます。庭があって大きなお風呂があって。別に温泉でなくてもかまわないと思います。玄関をはいったとたんに畳のロビーがあって、そこには池坊か何かの花がいけてあり、花器はもちろん清水焼。
檜の湯船につかった後は、京懐石の夕食。その後は下駄を履いて新京極をぶらぶらして土産探し。
これでないと京都観光の雰囲気は出ません。
嵐山あたりに近年温泉が出ましたので、あのあたりにもできてほしいものです。
ただ、新京極以外の土産物街はあまりにも夜早く閉店しすぎです。やる気があるのか疑いたくなりますが、一番驚いたのは嵐山の鵜飼を見に行ったときのことです。ご飯を食べて、鵜飼を見て、さあお土産でもと思ったころにはすべての店が閉まっています。鵜飼を見た人は黙って帰るしかない雰囲気です。これはいかんでしょう。

せっかく4800万人もの観光客が来るのですから、もっと真剣に観光産業を考えないと。それしか京都の景気を良くする手立てはないのですから。
観光業界の方々、健闘を祈ります。

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