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今年もまた作品展の季節 

毎年1月の後半から2月一杯にかけて、各地の公立美術館などでは美術・デザイン系の大学や専門学校の作品展が行われます。進級や卒業前の力作を広くいろいろな人に見ていただくことが趣旨です。
なかなかどの学校もそれぞれ個性が出ていて、見るのが本当に楽しみです。
なかには驚くほどレベルの高い作品があったり、もう少しがんばれよ・・・といいたくなるものがあったり。
私は個人的に洋画の作品を見るのが好きです。不思議なものでどの学校にも必ず目にとまるすばらしい作品があって、毎年のように感心させらりたりしますが、私が本職とするデザインの作品に関しては、ちょっと疑問に思うことがあります。
それは作品のレベルの問題ではなくて、「意図」の問題です。
デザインというものは、本来商売の上に成り立つもので、そこには発注者とデザイナーとの関係が必ず存在します。この大原則をおざなりにするとそれはデザインとして成り立たなくなり、単に自己表現の作品になってしまいます。
たとえそれが学生の作品であっても、デザインの勉強をする以上はそのことを忘れてはいけません。自分が誰のためにデザインするのか・・・、このことをよく考えていない作品は、独りよがりになって人々の喜びを得ることができません。デザインというのは自分が意図する誰かを喜ばせるものでないといけませんし、そこにこそデザイナー自身の満足を見いだすべきものです。それを無視するのであればアートな作品を自分で追求し続ければいいのです。だれかがその意味を見いだしてくれる作品を作り続ければいいのです。
よくデザイナーのことを「アーティスト」とよぶメディアを目にしますが、デザイナー自身が自分のことを「アーティスト」などと思った時点で、それは意図からずれているのです。

学生諸君、今一度自分の作品が「誰のためのもの」で「誰が喜んでくれるのか」をしっかりと考えて、学生生活の区切りとなる作品として最後まで気を抜かずにがんばってください。

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